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お客様事例

組織強化の新たな試み
「日経電子版Pro」の全社導入は
レバレッジ効果の高い、
教育投資だと実感

住友商事パワー&モビリティ株式会社

  • 商社
  • 代表取締役社長 幸田 昌之様

住友商事グループの豊富な商業情報と国際ネットワークを背景に、「次世代のモビリティシステムと社会インフラ構築」に関連する多種多彩なビジネスを世界各地で展開する。主な事業に、①自動車、鉄道車両、及び電力プロジェクト設備等のトレード(輸出入、三国間取引)、②海外における電力プロジェクト、及び交通プロジェクト等の開発及び遂行、③モビリティ分野での新規事業の開発など。

2019年10月、50周年の節目に社名変更した住友商事パワー&モビリティ株式会社(旧住商機電貿易)。新たな行動指針「SCPM VALUES」を掲げ、人材教育にも一層の力を入れる。その目玉となるのが、全社員を対象とした「日経電子版Pro」の導入だ。トップの狙いはどこにあったのか――。

人材教育の基礎として
日経電子版Proを全社導入

―事業内容とビジョンについてお聞かせください。
 機電分野に特化した総合商社として創立以来、100カ国以上で電力・社会インフラや自動車関連事業に携わってまいりましたが、将来はこれらが一つの大きな産業に発展すると考え、 社名を一新しました。「次世代のモビリティシステムと社会インフラ構築を通じ、豊かな地球の未来に貢献するプロフェッショナル集団」という新たな全社ビジョンのもと、各営業本部が組織の壁を越えて有機的に交わることにより、シナジー効果を発揮しながら、企業・社員が一丸となって、共にさらなる成長を目指したいと考えています。


―新たな成長の施策として、「日経電子版Pro」を導入されました。その理由と経緯は?
 当社ではビジョン実現に向けた理想の人材像として、今年1月に「SCPM VALUES」を策定しました。これはマインドセットとスキルセットに大別される8項目(上図参照)から成る行動指針で、その基礎力を鍛えるのに、「日経電子版Pro」は最適だと判断しました。特に、語学力にとどまらない「国際力(グローバル・リテラシー)」と、習得した情報をもとに徹底的に考え抜く「思考力」を高めることが目的です。
 ここでいう「国際力」とは、国際情勢に対する知識や感度を高度に有することを指しています。もちろん、その前提として語学力も不可欠ですが、意思疎通に限ればAIの自動通訳でも十分こと足ります。むしろ急速なAIの進化に対抗するには、人にしか持てない「グローバルリテラシー」や「思考力」を鍛え上げることが急務です。「SCPM VALUES」は、そのための新しい行動基準となるものです。
 「SCPM VALUES」は当社の人事の評価項目でもあり、「国際力」や「思考力」を公平に測定する指標の一つとして、「日経TEST」※の受験も検討しています。その点も考慮し、全社員を対象とした導入を決めました。
※日経TEST:日本経済新聞社が実施する、経済リテラシーを測る試験。評価指標として採用する企業も増えている。

―313人の社員全員が法人契約で利用。それに対する反応は?
 ある意味でのベースアップということで、喜んでもらえているようです。社員の中には、日経を毎日読んでいた者もいれば、無料版で概要だけチェックしていた人、なかには就活以来遠ざかっていたという人もいます。まずはこの情報格差をなくし、全社の情報リテラシーを底上げしていく必要がありました。そして何より、タイトルや情報の拾い読みではなく、記事全文をしっかり読み込んで考える力をつけてほしいという思いもあり、全社員が日経を読める環境を整えました。
 日経新聞には、単なる事象や情報だけでなく、その背景をしっかり深掘りし分析を加えた記事が網羅されています。その知見を全員が共有することで、ビジネスパーソンとしての素養は格段に高まるはずです。また記事を読んでいることを前提としたディスカッションができるので、業務上のコミュニケーションも効率化し、会議にかかる時間が短くなるなどの効果も期待できます。

日経を共通の話題に
活発な議論を展開

―「日経電子版Pro」の今後の活用について教えてください。
 重要記事をマネジメント層がコメント付きで発信するなど、シェア機能を活用した取り組みをしています。また、注目度を高めるために、閲覧記事ランキングをイントラネット上に掲載する準備も進めています。社員や上層部の関心ごとをみんなで共有できれば、議論やコミュニケーションのきっかけにもなります。
 昔は、朝読んだ新聞をネタに上司と部下が雑談するというのが当たり前でした。最近ではすっかり廃れてしまったその光景を取り戻したいという気持ちが、私の中にはずっとありました。それが、「日経電子版Pro」の導入で漸く叶ったというわけです。


―決断から導入まで、そして導入後もスピーディーな展開が印象的です。全てが幸田社長のご判断で行われているのでしょうか。
 いえ、むしろ全社一丸となれたことが理由としては大きいですね。社名変更に始まる今回の改革では、ビジョンから「SCPM VALUES」の一言一句に至るまでを社員全員で考えました。ゆえに全社のマインドも非常に高まり、人材育成投資のレバレッジが効くチャンスでもあったという事です。そのタイミングで「日経電子版Pro」を導入しようという話になったので、稟議にも時間はかかりませんでした。
 当社にとって今年は、“人づくりの年”。「日経電子版Pro」を活用した諸施策を通じて、「SCPM VALUES」を体現する人材育成に取り組んでまいります。私ごとですが、実は2020年4月1日の辞令で、住友商事の中部支社長として名古屋への転勤が決まっています。このタイミングで大切な仲間達と離れるのはとても寂しいのですが、自分の伝えたいことは確り伝わったと思いますし、社員にとっては自立を促進するチャンスだと前向きに受け止めています。SCPMの社員一人一人が主役となって、会社を引っ張り、世界中で活躍してくれることを心から願っています。


社員の9割が「導入してよかった」
社員同士のディスカッションに活用

経営・人材統括部長 坂野 祥子様

経営・人材統括部は、今年1月に人事・採用機能を経営企画部に統合する形で発足しました。主なミッションは、ビジョン実現に向けた環境づくり・人づくりの推進です。「SCPM VALUES」は、当部発足の機に合わせ策定したもので、同時に「日経電子版Pro」の全社導入を実施しました。導入1カ月のタイミングで、全社対象のアンケートを実施したのですが、結果は、「とてもよかった」「よかった」が9割を占め、経営・人材統括部としても非常に大きな手応えを感じています。
 「全社員が読むことで議論する機会が増えた」、「気になる記事を保存して好きな時間に見ることが出来て便利」という意見が多数寄せられ、30名強の海外駐在員からは「海外にいてもすぐかつ手軽に日本の情報を入手できる」、仕事と家庭の両立で時間が取りづらい時短勤務者からも「通勤中や隙間時間を情報収集にあてられる」、と肯定的な意見が大半を占めました。
 私自身も、気になる分野の記事を自動収集できる「Myニュース」など便利に使っている機能は多く、これを社員にも活用してもらえるよう、日々メールやイントラネットなどで社内告知に努めています。
 今後は、関心度の高いシェア記事をテーマに、社員同士のディスカッションの場を設けるなど、全社員を巻き込んだ展開もしていきたいですね。
 また、社員からの要望も多い、「日経読み方講座」※の開催も予定しています。
 日経はデータの宝庫であり、商社パーソンとしての素養を高めるには最適な教材です。経営・人材統括部では、「SCPM VALUES」で示す理想の人材を実現するためにも、「日経電子版 Pro」の積極的な活用を促進してまいります。
※日経読み方講座:日本経済新聞社が講師を派遣し、紙面や経済の読み方を解説する研修


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